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2010.10.10(日)
いよいよ今週水曜13日から前半の目玉作品「十兵衛暗殺剣」が始まります。
目黒祐樹さんはこの映画が、近衛十四郎の最高傑作映画だろうとおっしゃっています。
だから、目黒さんのトークも17日の「十兵衛暗殺剣」上映後なのです。

「十兵衛暗殺剣」は、近衛さんの当たり役、柳生十兵衛もののなかでも最高峰でしょう。
その一番の魅力はラストの大友柳太朗扮する幕屋大休との一騎打ち、決闘シーンに尽きます。
まずは近衛さんの敵役として、目黒さん曰く「親父よりも当然格上スターであった大友柳太朗さんが敵役で出た事自体、あり得ないキャスティングだった」と。「誰がキャスティングしたのか、あるいは親父が頼みに行ったのか・・・」。
近衛さんは、大友柳太朗さんに頭を下げて敵役の出演交渉に行ったのでしょうか?
そのくらいのことはやりそうな人なんです、近衛十四郎という役者は。
大友柳太朗さんも敵役というもの初めてだったでしょう。
なんでも初めてのことをやる。これが近衛流。

その大友柳太朗とのラストの死闘は、剣豪柳生十兵衛よりも圧倒的に強い相手という表現が、まずそのキャスティング自体でされている上で、さらに殺陣にも工夫がされています。
そして最大の見所は、幕屋大休におびえる十兵衛の表情でしょう。
これぞギリギリ。
映画はギリギリがないと成立しない、という考えに大地がなったのはこういうシーンを当時たくさん見ていたからです。
近衛さんのおびえる十兵衛。サイコーです。

そして大地のもうひとつのオススメシーン。
幕屋大休の小太刀の立回り。
柳生道場を襲撃した幕屋大休を待ち伏せして、逆に幕屋の返り討ちにあうシーンは正直怖いです。
残酷です。
襲撃する前の門弟たちの怯えの描写から、幕屋の冷酷さ・・・怖いけど必見です。

そしてラストシーン。
幕屋を倒した後にも訪れる訳ではない、明朗時代劇的な爽快感。
勧善懲悪の正反対。
柳生十兵衛が正しいとも言い切れないのです。
ただ、剣への意地、誇りをかけた闘い・・・それが明朗快活時代劇にない渋さを堪能出来るのです。
ラストカット、いいですよ。
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